
もくじ
噛み合わせ・咬合の治療方法の種類と歯医者が言わない本当の真実(デメリット)

噛み合わせ・咬合の治療の方法はどんなものがあるのか?自分に当てはまる治療はどれなのか?歯医者さんに行く前に自身の噛み合わせの治療方法について知りたいと思いますよね。
噛み合わせ・咬合の治療方法は皆さまの口腔内の状態や問題の方向によって治療方法が変わってきます。
今回は噛み合わせ治療の種類の解説と歯医者が言わない本当の真実を20年以上歯科業界を見てきた歯科技工士目線で解説・深掘りしていきたいと思います。
歯医者が言わない本当の真実(デメリット)について

「歯医者が言わない本当の真実(デメリット)」
と大きなタイトルをつけて解説していくことにしました。
本当の真実って何?と思われる方もいらっしゃると思いますので、その意味を少し話したいと思います。
Googleで検索をする際にどういった言葉で調べますか?
それをネット用語でキーワードを言います。
その中で多く検索されるであろう言葉(キーワード)を予測して業者が歯科医院に代わって記事を書きます。
因みに上位を占める医院のHPの記事は医師は書いてません。
ですので度々「ホームページと言っていることが違う!!」というクレームが出ます。
そりゃ何が書いてあるか当の医師は知らないのですから当然です。
検索ワードに話を戻します。
その中でも特に多く検索されるキーワードの一例が以下のものになります。
- 「〇〇 方法」
- 「〇〇 効果」
- 「〇〇 デメリット」
いかがですか?
歯科医院の検索以外でも一度は検索したことがあるキーワードではないでしょうか?
その中でも歯科業界は消費者から信用の無い業界なので「〇〇 デメリット」が多く検索されます。
私は〇〇の中を変えてデメリットをGoogleで検索してみてました。
その結果・・・
デメリットが当たり障りないことしか書いてない
その施術を受けた際に起こる当たり前のことが書かれていました。
例えば、ワイヤー矯正をしたら”食事がしにくくなる”など
当たり前のことなのでは?というライトなものが、さもデメリットとして書かれています。
本当に致命的なデメリットが書かれてない
「そんなことが起こるの!?」驚愕することが本当のデメリットだと思います。
どんな商品や施術にも致命的なデメリットがあります。
家電ならすぐに部屋が温まるが電気代が他の2倍かかるなど致命的です。
しかし私たち歯科業界は医療の世界です。
商品を売るという単純な話では無く、患者さまの人生が関わる問題です。致命的だと思われるデメリットを隠して治療するなどあってはなりません。
どんな治療にも必ずデメリットは存在します。
それを正直に話して納得いただいて治療をするのが医療人としての当たり前だと思っています。
検索順位の上位がこの悲惨な結果になりました。
今回私は歯科医師が語らない本当のデメリットを深掘りし語っていこうと思います。
噛み合わせ・咬合の治療方法とその種類
噛み合わせ・咬合の治療方法といっても症状、やりたいことによって全く治療方法が変わってきます。
咬合・噛み合わせ治療の方法をその種類、そして歯医者が言わない本当の真実(デメリット)を解説していきます。
歯列矯正治療

歯列が乱れている場合に効果的な治療方法です。
いわゆる「歯並びが悪い」「歯並びを綺麗にしたい」がこの歯列矯正治療に当たります。
矯正装置の種類
ワイヤー矯正
ブラケットという四角い金属やプラスチックの装置にワイヤーを通しワイヤーを絞めて歯を動かしていく治療方法。
- 主なデメリット
・歯が動く時、歯が痛くなる
・唇の裏に口内炎が大量発生する
・食事の際、食物片が引っかかり汚らしいく誰かと食事は控えたほうか賢明
・プラスチックの装置は目立ちにくいが徐々に黄ばんでくるので汚らしい
舌側ワイヤー矯正
ブラケット矯正と方法は同様であるが装置をつける場所が歯の裏側になる治療方法。
正面からは歯列矯正しているとバレない点はメリットとなる。
- 主なデメリット
・表のワイヤー矯正と違いできる範囲が狭まり仕上がりにムラが出やすい
・舌に口内炎が大量発生する
・裏側に矯正装置が付いているので舌足らずのような喋り方になり恥ずかしい
・見えないので清掃が難しく食物片の取り残しが増え口が臭くなる
マウスピース矯正
歯を動かした未来を想定したマウスピースを装着し徐々にマウスピースを交換していき理想の歯並びにしていく治療方法。取り外せるので芸能活動など行うお子様にはメリット?になるかも。
- 主なデメリット
・マウスピース矯正自体デメリット
・取り外せるメリットと謳うが食事以外の装着を余儀なくされるので実質24時間装着と変わらない
・抜歯やゴムで引っ張るなどワイヤー矯正とやっていることは同じなのでワイヤー矯正の方が優秀
・矯正専門医はマウスピース矯正を否定する、それほどメリットのない治療方法
歯列矯正の一般的な治療説明
歯が正しい位置にない場合や歯列が乱れている、歯並びが悪い場合に適応される治療です。
歯列矯正によって歯並びを整えることにより噛み合わせ・咬合が改善され、アゴや歯にかかる負担が減少し、長期的にみてお口の健康維持が期待できます。
歯医者が言わない致命的な歯列矯正のデメリット

そもそも歯列矯正では噛み合わせは治らない
- 前歯の上下の隙間が5mm以内であること
- 口を閉じた際に下の前歯が上の前歯の内側に入り奥歯が正しく噛み合っていること
- 上下のはならびがU字型のアーチを描いていること
- 下の前歯が最も小さく上の前歯が最も大きいこと
- 口を自然に閉じられること
- 上下の前歯の中央が揃っていること
- 上下の前歯が適切に噛み合っていること
上記の7つが判断基準とされていることが多いのですが二次元的な確認に留まります。
口を開け正面・右左を見てはい終わり。
しっかり顎態模型を制作し確認する矯正医もいますがそれもあくまでも噛んでいるを目視で確認するに留まります。私はワイヤー矯正経験者ですが正面・左右を確認し「うん、噛んでる」の確認だけで顎態模型の制作も一切なかったという悲惨なものでした。
つまり矯正医の咬合・噛み合わせの基準は「噛んでるように見える」がフィニッシュであり三次元的にアゴの滑走を加味し、アゴを真の安静な位置にもっていくことを目的としていません。
つまり食事をしたり話したりしている時に正確に動き、夜寝ている時に安静になるかと言われれは答えはNoです。
歯列矯正では見た目はよく見えるが噛めている風で終わるというのが正解に近い表現になります。
しっかり噛めるようになるには咬合専門のクリニックで三次元的に根本から治す必要があります。
歯列矯正は歯根吸収を起こし将来的に歯が抜ける危険性がある
歯列矯正は歯を正常な位置までワイヤーやマウスピースの力を使って動かしていきます。
動く振り幅が大きいほど歯の根にはダメージが加わり歯の根っこが短くなっていく現象がおこります。
これを歯根吸収といいます。
歯が動く時、周りの歯の骨は「吸収」と「再生」を繰り返しながら変化します。
早く終わらせたいがために強い力で動かしたり長期間力を加え続けると歯根が溶けて短くなるのです。
歯列矯正を受ける患者さんには多少なりとも起こるものですが、適切に管理されていない矯正を行うと将来的にぐらつく原因になります。
私は審美補綴矯正の現場に10年ほど携わりのべ1万人以上カウンセリングと技工物の制作・検品を行ってきました。
その当時、歯列矯正の後に歯をセラミックで綺麗にしたいと来院された患者様で歯根吸収が著しく、歯の動揺が激しかったのでセラミック補綴を断念せざるを得なくなった患者様を多く見受けました。
歯根吸収の危険性をもっと認知してもらうべきと考えています。
歯列矯正は口がめっちゃ臭くなる
歯を動かしていく過程で歯茎の炎症は避けられません。
どれだけ歯磨きを頑張っても歯肉炎を起こしているので”口臭い人”の臭さがあなたから発生します。
この事実は事実としてストレートに伝えてあげないと本人にも心の準備というものがあります。
歯列矯正を行う全ての人が避けては通れない問題です。
この部分はもっと認知させていく部分だと考えています。
咬合調整(咬合矯正)治療

地球に住む全ての生き物は重力にはあがらえません。
その中で人間だけ二足歩行に挑み、重力を頭から一直線に地面まで重力を受けます。
人間はヤジロベエのようにアゴと骨盤の三次元的に動く箇所でバランスを取って生きています。
最初に重力を受ける頭にぶら下がっているアゴの位置が定まらなければ身体は歪む一方です。
噛み合わせ、咬合調整・咬合矯正の治療は全身を歪みを治す特別な治療方法と言えます。
咬合調整(咬合矯正)の一般的な治療説明
噛み合わせのバランスアゴの位置が歪んでいる場合、歯の表面を僅かに削り咬合の位置を調整していく治療方法です。この治療方法によって歯やアゴにかかっていた歪んだ力を均等にすることで歯の磨耗や顎関節への負担を最小限にすることができます。
歯医者が言わない咬合調整(咬合矯正)の致命的なデメリット

咬合調整(咬合矯正)ができる医師がほとんどいない
カテゴリとしてあるからHPに載せているのでしょうか?
何百人と歯科医師を見てきましたが咬合調整が見事なまでにできた医師は2人だけでした。
咬合矯正の分野は口腔内の全てを熟知なければならないといっても過言ではありません。
長い経験が必要な分野でありながら費用対効果が薄く元来、なり手が少ない分野です。
それでもHPでは”噛み合わせ治療”のカテゴリーをよく見かけます。
しかし何故こんなに顎関節症の患者様が多いのでしょう?
どんな人も一度は歯科治療か受けるもの、その中で詰め物したり、銀歯入れたりしますよね。
その段階で咬合を熟知できた医師なら咬合もしっかりチェックできているはずです。
しかし顎関節症を始め、噛み合わせが悪い、歯軋り食いしばある患者様は増えてる一方・・・。
答えは、そもそも噛み合わせを診れる医師がほとんどいないということです。
噛み合わせはカテゴリーとしてどの歯医者もホームページに記載があります。
しかしHPに載っているからと鵜呑みにして治療を受けるとかえって悪化する可能性が高いので注意が必要です。
なぜならばその歯科医師も手探りで行っているかもしれませんから・・・。
噛み合わせや咬合矯正に関しては咬合専門クリニックの受診を強くおすすめします。
咬合調整は好転反応という悪化したような症状がでる
噛み合わせ・咬合矯正を行うと身体の軸からバランスが整うため肩こり・頭痛・腰痛などの身体のバランスを伴う痛みの原因から、身体が起きることより血行・リンパの流れ、内臓が本来の位置に戻ることで様々な治らなかった疾患が緩和されたりします。
しかし元の身体に戻そうとする反動が現れ、以前より体調が悪くなったかのように感じる症状が現れます。
その反応を好転反応といい噛み合わせ・咬合矯正の治療を受けたことで血行が良くなり老廃物や肥料物質が排出されることで一時的な倦怠感、発熱、吐き下しが起こったりします。
好転反応は人それぞれで主に症状が重かった部分に起きやすく治療を受けた患者さんは不安になります。
医師は一人一人の患者さんの辛かった症状に寄り添いしっかりとヒヤリング、指導をする必要があります。
大切な説明を怠るが故に「身体が余計に悪くなった」と勘違いを起こされてしまいます。
噛み合わせ・咬合治療は繊細でデリケートな治療方法です。
咬合専門でない歯科クリニックでの咬合治療は避けた方が賢明だと言えます。
補綴治療

高さを出したい・噛み合わせが低い・歯が欠損している場合に行う治療方法です。
咬合調整を行いたいのだけれど施術したいところに歯がない場合にセラミック冠を用いたり金属の被せ物を使用し高さを出します。歯が抜けてない場合は入れ歯を入れて高さを保持します。
補綴治療の一般的な治療説明
噛み合わせが低い場合や歯が欠けている場合に行う治療です。
クラウン(セラミック・ゴールド・銀歯)やブリッジ、インプラントを用いて歯を補綴することで噛み合わせの高さやバランスを改善します。噛み合わせ、咬合の歪みを整えるだけでなくセラミック等を使用することで審美的にも見た目の改善が期待できます。
補綴治療で歯医者が言わない致命的なデメリット

インプラント打つと咬合が歪む
インプラントの目的がシンプルに”ガチっと出来る”に焦点をおいた場合はまだ許容範囲です。
噛み合わせの治療方法にインプラントを使用するのは問題外です。
インプラントは骨に直接ボルトを打ち込んで歯の土台を作り、土台の上に補綴物、セラミック等を被せる治療方法になります。
天然歯は歯根膜というものに覆われていて、歯根膜がクッションの役割を果たしています。
しかし、インプラントは骨に打ち込まれた杭のようなものでクッションなどありません。
クッションが当たり前の環境に固い杭があれば、自ずとその部分が目立ってガツガツ干渉しアゴのバランスは崩壊します。
また、インプラント部分だけガツガツ当たり続けると骨が破損する危険も伴ってきます。
ならばどうするか?
インプラントの致命的なデメリットをよく知る医師ほどあえてインプラント部の高さを他の葉より低く作り噛まないように仕上げるのです。
この時点で本末転倒、噛み合わせ・咬合調整を行っているはずがインプラントを使用し咬合を崩壊させにいてます。
私は歯科業界でインプラント=お金儲けだと考えています。インプラントは患者さまのためを考えると普通行わない治療です。
噛み合わせ・咬合矯正の治療方法にインプラントの打診があればその医師に全く知識がないと思っていただいて構わないと思います。
噛み合わせ・咬合の治療方法と歯医者が言わない本当の真実のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は咬合を専門に歯科技工をおこなっている現役の歯科技工が忖度なく真実を語りました。
その中でも歯医者が言わない致命的なデメリットをおさらいしておきましょう。
- そもそも歯列矯正では噛み合わせは治らない
- 歯根吸収を起こし将来的に歯が抜ける危険性がある
- 歯列矯正は口がめっちゃ臭くなる
- 咬合調整(咬合矯正)ができる医師がほとんどいない
- 咬合調整は好転反応という悪化したような症状がでる
- インプラント打つと咬合に歪む
噛み合わせ・咬合の治療は咬合専門の歯科クリニックへ
噛み合わせ・咬合矯正は繊細で豊富な経験と知識が必要になる高度な治療方法です。
咬合・噛み合わせでお悩みの場合は咬合専門クリニックを選ばれることをおすすめします。
筆者である私も当クリニックに在籍しておりますのでご不明な点・お悩みがあれば何なりとご相談くださいませ。
それでは
今日も明日も明後日も口角上げて素敵な笑顔で。